こんにちは。産業カウンセラーの今井です。
さて皆さん、苦手な人や緊張する人、誰かおられますか?
あの人とは何かうまがあわないなとか、話そうと思うととても緊張してうまく話せないとか。
話してると何かイライラしてくるなど。
どうでしょうか?
苦手な人の存在は、ただ、その人と付き合うのが苦手というところから、
→その人がいる場が苦手
→その人を含めたグループの人間関係が苦手といったようにどんどん広がっていきます。
今回は、何か苦手?というところから、どう思っていけばいいのか、どういう考え方をして行けば付き合いが楽になるのか?をお話ししたいと思います!
まず、苦手な人との関係をうまくコントロールできたら、上手な関わりができたら、多くの効果があります。
自分自身がどう変化すると思いますか?何が変わると思いますか?
まずストレスが減ります。ストレスが減ると体調にも影響が出てくるので、体が楽になっていきます。そしてまた心も楽になっていき、毎日がちょっと気楽になっていく。そうすると心にゆとりが出来るので人に対しても優しい気持ちになれたりします。
また、自分に自信がついていきます。
苦手な人と上手なかかわりが出来てくるというのは、多くの効果があるのです。
みなさん、今自分が苦手だなーと思う人を思い浮かべてみてください。
では、なぜその人が苦手なのでしょうか。
苦手という気持ちは、
①「自分にだけキツク言われる」「いいように使われる」とか実際に害を伴うもの。
②「ノリがあわない」「何か自分とタイプが違う」というもの。
③「理由はわからないけど、何となく嫌い」という理由が明確でないものに分類されます。
みなさんが思い浮かべた人はどれでしたか?
では、なんで苦手って思ってしまうのか?苦手意識というものを知っていきましょう。
カテゴリー①
領域を侵害してくる人
例えば、「このやり方をした方がいいのに、何でしないの?」と自分のやり方などを押し付けてくる人。
また「あなたってこうだよね。それだからダメなのよ」など決めつけてくる人。
私たちにはそれぞれ、自分しかわからない「領域」というものを持っています。
人それぞれ育った環境も違い考え方も違います。経験してきた内容も違います。
また、最近ストレスが多かったか少なかったかでも、その日の自分の心の領域というものを作っています。それを、コミュニケーションの中で何となく察知して、人は人と関わっています。
この人はこういう考え方を持っている、あるいは、今日はイライラしているみたいだから、この話をするのをやめようなど。。。
人は無意識でその領域を察知して関わっています。それを他人が勝手に決めつけてきたり、押し付けてくると腹立ってしまいます。
これはまさに領域侵害された気持ちになるからなのです。
こういう事を繰り返し行われていくと、苦手という意識へと発展していきます。
しかも言われるのが上から目線であれば、もっと苦手という意識になっていきます。
カテゴリー②
自分とは考えが合わない人
例えば、仕事をお願いしてもなかなかやらない人。納期ぎりぎりに送ってくる人。また、メールで連絡してもなかなか返ってこない人。
自分とは違い、ペースが合わない相手に苦手意識を持つ人は結構多いです。自分ではテキパキと物事を進めたいのに、相手がのんびりしていたり、また逆もそうですよね。自分ではやるつもりなのに、イライラして急がされたり・・・。そうなると緊張しストレスを感じます。人間は自分のペースでいれると楽ですし、人のペースに合わせるというのは、人によって大小はあるものの、ストレスになります。
実際の物理的な事だけでなく、考え方や価値観が違うと相手を批判する気持ちになったり 、逆に批判されたりするので苦手意識を持ってしまいがちになります。
カテゴリー③
「何となく嫌」な人。
相手には何のいけない部分も見つからないけれど、なぜか苦手に思ってしまう・・という事もあるかと思います。
例えば、こういう話がありました。「ある同僚が、活発で素直でみんなの人気者。性格はとてもいい同僚が居るのですが、なぜかすごく嫌だなって思ってしまうのです」と。
こういった場合に抱いてしまう感情は、嫉妬や自分がダメだと思う気持ちや不安、焦りなど自分を苦しめるネガティブな感情です。
こういった気持ちが出てくると、人は自分を守ろうとして「相手を嫌い」という感情にかえてしまいます。自分の気持ちをコントロールできなくなり相手を「苦手や嫌い」に置き換えてしまうのです。
みなさんは、どういうタイプが苦手ですか?
価値観が違う、普通こうだよねという暗黙の了解の部分が違う・・
その時の自分の気持ち感情、または状況をコントロールできないと思う相手に対して、苦手意識を持ってしまう。
多くの人が苦手な人に対して悩み苦労しています。
自分がどういうタイプが苦手か?をまずは考えてみてください。
では、次にその克服法をいくつかお話しします
ステップ1
「苦手は苦手で今は仕方がない」とまずは割り切る
まず、苦手というのは何らかの事情で感情をコントロールできない、思うような受け答えにならないとい気持ちから苦手となってしまっています。
何とかしなければと思っても、すぐには何ともできないので、余計に苦手意識が増大していまいます。
まずは、「私はこういう人が苦手なんだ」とまず認めてください。認めると「コントロールできない感」から少し開放されます。苦手を何とかしよ うの前に、まずは自分が「苦手」と感じているんだというのは事実なので、まずそれを認める。自分のマイナスと思っている部分を認めるのは、結構難しいです。ですが初めのステップは認めること。そうすると次のステップに進めます。
◯◯さんが苦手だ
→仲良くしないといけない
→でも、うまくいかない
→イライラする、苦しい
→◯◯さんがすごく苦手だ。(繰り返してしまいます)
ステップ2
違う考え方をいくつか考えてみる
苦手なのは結果ではなく、今の状態にすぎません。はじめに苦手と思っているのはプロセスととらえましょう。
人は自分の価値観と違う人に対して苦手と思いやすい傾向があります。コントロールできないからです。
でも、自分と考え方が違う人をある意味、大胆に、大らかにできてうらやましいな~など、自分の価値観とは違う考え方をいくつか考えてみてください。自分の今までの考え方を思う事が重要です。そしてそれが多ければ多いほど、思考の幅が増えていきます。
ステップ2では、これから苦手意識は変わっていくが、今はその過程なのだと思い、違う考え方を思い浮かべてみることです。すぐには相手を受け入れられなくても、思考が柔軟になっていくので嫌だというストレスが少しましになっていくのを実感できます。
ステップ3
相手の事情(バックボーン)を考えてみる
人はそれぞれ育った環境が異なります。また兄弟でも学校が違ったり、兄、弟という事でも違います。また親の状態が違ったりなどで皆同じに育つ事はありません。だから苦手な相手がとても付き合い辛い人だったとしても、もしかして育った環境がとても大変だったとか、しんどい思いをして生きてこられたかもしれません。
そういった相手の背景をコミュニケーションの中で知っていった時に、相手を理解する気持ちにな ることも多々あります。嫌いから好きにならなくても、相手の事情を知る事で相手だけでなく、自分の気持ちにも気付いていくこともあります。
以上を参考に、自分はどういうタイプの人を苦手と思ってしまうのか?を考えてみてください。そして少しでもその気持ちが和らぐようにチャレンジしてみてください。
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